3.新潟県立中条高等学校「地域アカデミー」での活動

新潟県立中条高等学校「地域アカデミー」
高等学校では「総合的な探究の時間」等における問題発見・課題解決的な学習活動の充実が図られるなどの教育内容の変化や、1人1台端末の導入による新たな教育手法の展開等、大学へ進学してくる生徒の学びに変化がみられます。高等学校と大学等との連携の下、課題の発見や仮説の設定、それらを裏付ける実験や調査の組み立て方、一連の課題解決のプロセスをまとめ発表する過程等に、学生や教職員を派遣し、高等学校の生徒に指導する教育プログラムがあります。
新潟リハビリテーション大学(以下、本学)は、高大連携校である新潟県立中条高等学校の「地域アカデミー」プログラムに、2024年度より積極的に関わってきています。このような教育プログラムは、大学等における学修や研究の魅力を伝えることにも繋がり、より適切な進路選択に資するだけでなく、思考力、判断力、表現力等や学びに向かう力、人間性等を総合的に伸ばす観点からも有効であると考えられます。さらには、入学してくる生徒たちが高等学校段階までに培われた資質・能力を大学においてどのように伸ばしていくかという高大接続の視点から、本学の教職員や学生が高等学校教育に関わって現状を理解することは意義のあることです。
写真は、「地域アカデミー」の活動を通じて2024年度学長賞を受賞した、医療学部 理学療法学専攻2024年度3月卒業の高橋南海さんと、村上萌々葉さんです。

本学と新潟県立中条高等学校とは、高大連携事業に関する協定を締結し、学生間の交流を通じて様々な活動をともに行って参りました。
そのひとつの取り組みとして、この「中条高校地域アカデミー」があります。学長をはじめ教員の支援のもと、本学の大学生が率先して高校生の教育へと参画し、キャリア教育推進の一翼を担う活動を行っております。
特に最高学年の年にもかかわらずこの活動に率先して参加し、2025年3月に本学を卒業して、4月からは理学療法士として活躍することになる二人の学生に対して、学長賞が授与されました。
こうした地道な活動は、中条高等学校横堀正晴校長の類まれなるご指導のもと、地域全体の大きな渦となって広がり、見事に「第13回 キャリア教育推進連携表彰」において奨励賞を受賞され、また学びのイノベーションプラットフォームコンテストの「STEAM・探究グランプリ」において、探究の分野で第一回全国グランプリの栄誉として評価されるに至っております。

今後もこのような連携事業を通して、地域に貢献できる大学を目指してゆきたいと考えております。