2.支え合いワークショップ
西区みずき野
みずき野ニュータウンは、平成8年6月に完成した、ゆったりとした道幅と街並みの、閑静な住宅地です。1丁目~6丁目まであり、新潟看護医療専門学校は1丁目に位置しています。3丁目には新潟国際情報大学があり、高度専門職を担う学園都市として学生の行きかう知的な街でもあります。
街には西と東、2つの自治会がありその活動の中から、東自治会では婦人会や、コーヒーの会など少人数が自治会館に自然に集うようになり、時に自治会主催の敬老会で旅行を企画する、小額を出し合ってお茶会を行うなどのコミュニケーションの場所を作り続けて来られました。「ふれあいの会」を経て、現在は同好会「みずきの会」として活動されています。通算すると平成30年4月発足以来、同年5月には、みずき野地区の困り事について話し合うワークショップを開催し、その後も様々なイベントを企画されています。
平成30年12月の介護予防運動講座などの健康づくりイベントをきっかけに、東自治会に位置する本校との絆がより深まり現在に至っております。「みずきの会」は、令和2年2月に新潟市社会福祉協議会から福祉功労者に選ばれ表彰されるほどの活躍をなさっています。
絆Vol.2では、「みずきの会」のメンバーの方と新潟看護医療専門学校の担当者が、地域に根差した活動を共にしながら、築いてきた友情物語をお伝えしたいと思います。
支え合いワークショップ活動歴
平成30年 4月 | 発足 |
---|---|
平成30年 5月 | みずき野地区の困り事について話し合うワークショップを開催 |
平成30年12月 | 1.介護予防運動講座開催 2.越後赤塚駅前にクリスマスツリー作成 ※その後、毎年12月に越後赤塚駅前にクリスマスツリーを作成。 |
平成31年 3月 | 健康づくりイベント開催 |
令和元年 8月 | みずき野祭りに「地域の悩み事」「願い事」が叶うよう笹を設置 |
令和元年 9月 | 第1回野菜市を開催。 ※その後、現在に至るまで定期的に開催。 |
令和2年11月 | 広通江の茶の間にて出前講座 |
令和3年 7月 | 現在、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い活動については規模を縮小して実施。新しい生活様式に即したかたちでのイベントの開催を模索中。 |
みずきの会
みずきの会代表橋本キミ子さん
同胞7人の5番目という橋本さんは、大家族の中で育ったとは思えないほど静かで知的な眼差しの持ち主。無口で控えめでありながら、その発言はいつも重厚で的確である。介護職を辞したのち、「みずきの会」に参加するようになったという。お嬢さんも医療職という家族の中で、現在は地域の方々への心のケアもなさっている立場である。
彼女はその澄んだ目で、みずき野の美しい夕焼け空を写すかのように言葉巧みに風景を描写してくださるので、聞く者はこの街の素晴らしさに改めて気づかされる。最近は家々が増えたため、佐渡の山が窓から見えなくなったのがちょっと残念と可愛らしく笑われたのが印象的であった。
みずき野東自治会3代目会長岩渕勝さん
この方がいなければ、「みずきの会」は無かったであろうと皆さんから語られる岩渕さん。あたたかな、おひさまみたいなその笑顔に、そうであろうなとすぐに得心できる。
何気ないことのように会の活動について語るのだが、支えた歴史は深い。普通の労力では成し得ないことである。誰から褒められたいとか、不平不満とか、そんな気配は微塵もない。唯あるがままに、あまりに自然に、息をするように活動をされてきたような。
終始そのような話し方なので、ひたすらに感謝するしかない。このような方々に支えられた幸運を感謝するしかないと思うのである。
岩渕美智子さん
みずき野東自治会3代目会長 岩渕勝さんの奥様である。笑顔のキュートな方で、何よりご主人のことを、「穏やかで本当にいい夫です」とお話なさる言葉には何の衒いもない。またきちんと筋道をたてて、わかりやすく話す言葉には、一本筋が通っている。
夫はもとより、会長を支えるのはこうした人材が必要なのに違いない。スーパーはないけれどと、話し始めたエピソードで、震災を機にみずき野に移り住んだこと。風景の美しさ、公園の多さや、そうした地域を大切にする夫の姿がさりげなく次々と紡ぎ出される。本当にみずき野は、良い街なんだと共感できる、しみじみとした話し方をなさるのである。
新潟看護医療専門学校
玉川史記事務長
いつも緊張している事務長が、こんなに和やかに話している姿にまずはびっくりとさせられる。今回の企画からはじまり、送迎、写真撮影・・・どのシーンでも幸せそうに笑っている。話している。それだけで、地域にどれだけお世話になって、支えていただいているのか、実感できる。感謝してもしきれないのである。
白野吉明教諭
介護予防運動講座をはじめ、地域の茶の間での出前講座等勢力的に活動しているのが、本校東洋医療学科教員、白野教諭である。
本校がみずき野の皆さんと親しくお付き合いさせて頂くきっかけとなったのは、お灸の会にご参加頂いたことであった。そして、お名前とお顔が一致した後、岩渕さんのご自宅にのこのこと訪問し、臨床実習の模擬患者様のお願いをした。なんと岩淵さんは、こちらの希望人数を一瞬で集めて下さった。全て近所の方だったので、お一人お一人のご自宅に訪問させて頂き、顔と名前を憶えて頂ける様努めたという。
その後は、岩渕さんに甘えっぱなしで、迷った時、困った時は直ぐに相談させて頂き、見事に解決策を授けて頂いてきた。橋本さんは、地域の事等を詳しく教えて下さる知恵者である。どれだけ助けて頂いたかは数えきれない。みずき野地区には足を向けて眠ることはできないとのこと。本校がみずき野地区のお役に立てるのは、温かく受け入れて下さった岩渕さん、高橋さんをはじめとする心優しい地域の皆さんのお陰であり、ただただ感謝・感謝ですと語る。
みずき野フォトギャラリー
福祉功労賞
みずきの会はこれまでに平成30年と令和元年の二度、社会福祉協議会より表彰を受けています。
Information
-
学校法人 北都健勝学園 新潟看護医療専門学校
新潟市西区みずき野にある看護師、はり師・きゅう師を養成する専門学校です。
北都健勝学園 WEBサイト
新潟看護医療専門学校 WEBサイト