vol.1 つばさ会会長 中原穣さん

卒業生初の新理事誕生!

180㎝を超える体を、小さくしながらやさしく話す。精神科看護師としてキャリアを積んだ自信が、その目に宿る。そんな彼は、新潟看護専門学校開校1期の卒業生であり、同校の同窓会「つばさ会」会長でもある。S50年新潟市生まれ。両親とも看護師一家に育ちながら、反発して千葉の情報システムの大学に進学。身体に余る葛藤を抱えつつ、H10年友人の縁で埼玉に転居してからは、ラーメン屋店舗の立ち上げやら、店長、ニート、派遣会社と新潟に戻らない事だけが身上の如く、生き続けた。父は、そんな息子を心配して、帰省を促す為一人で説得に来た事もあったという。その父がH15年夏に急逝し、新潟に戻る事になり、彼の人生は一変する。父の勤めていた縁で、現在勤務する新潟信愛病院に助手として採用されたのだ。ついに看護師の道に進む事を決意。さらに親戚から自分の店の前に翌年看護学校が開校すると聞かされた。こうしてH16年4月開校、第1期生として入学をはたしたのである。

現在は、同職場でプリセプターをしてくれた縁で結ばれた、看護師の妻と2人の息子、現役看護師の母と幸せに実家で暮らす。職業は?ときかれたら胸を張って『看護師』と答えられるという今。高校時代『大将』とあだ名された、柔道の礼の精神に、本学の精神を重ね、新たな学園の新時代を担ってくれると信じられる。R2年4月、そんな理事が誕生した。

2021.04