学校法人北都健勝学園
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■自己理解を深める:芸術療法を介して■障害をもつ子どもとその家族への支援:修学から就労まで■いじめにおける傍観者心理:SNSの影響■学校/職場におけるメンタルヘルス■自己効力感が主観的幸福へ及ぼす影響■他者対応でのレジリエンス:各種クレームへの対応■職務満足度とキャリア形成■疾患の治療継続と就労支援: 制度と心理的葛藤■認知症高齢者との共生:疾患の理解と心の支援1.医療・福祉・教育・司法・産業などの領域において、支援対象者の多様な課題や価値観をつねに意識し、適切な心理アセスメントやサイコセラピーを行い、あわせて、心の健康に関する諸問題を社会的課題として介入・コンサルテーションできる、心の健康に関わる第一人者。2.心の健康を支援する心理臨床実践を指導し、その知見を深化・啓発させることのできる教育・研究者。養成する人材像主として心理・精神面での生活障害を抱えるクライエント・患者に対して、東京サテライトキャンパスあり本コースは心理学を基軸として、医療・福祉・教育等の分野で活躍する多種多様な高度専門職業人に対して、科学で裏打ちされた強くて温かい“心の杖”を備えることを目的とします。生きていく過程のいろいろな場面で生ずる目に見えない心の問題。この発生過程を多様な観点から科学的に考え、未然にトラブルを予防し、良好な人間関係を築いていく実践的な解決方策等を研究していきます。そして、人々の幸せな生涯のサポーターとなることを目指します。互いに認め合い、支え合う関係性を科学する。心の健康科学コース主な研究テーマ(例)■看護学生のストレス要因とその支援法:因子分析を用いて主な研究テーマ(修了生)Teacher's Voice「草枕」は1906(明治39)年に夏目漱石が発表した小説ですが、私はその冒頭文が特に好きで、心の健康を考える際にもよく口ずさんでいます。「とかくに人の世は住みにくい。~~、越す事のならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか寛容て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。」と。それから百年以上経ち、日本は物質的・経済的豊かさを手に入れ、テクノロジーの発達で便利で快適な日常生活を実現させました。医療技術も進歩して束の間の命も「人生百年」と延伸されました。家庭生活と両立させながらキャリアを重ねていく女性も特別な存在ではなくなりました。多様な価値観、あらゆる場面での選択の自由も容認され、この世は「住みよくなった」筈なのです。しかし、多くの人が学校、職場、家庭等いろいろな場面で人と人との関りに悩み、「生きづらさ」を感じ、老若男女を問わず自死していく人が後を絶たないのは何故なのでしょうか?多様な価値観をもつ幅広い年代で構成される超高齢社会での共生には、これまで以上にお互いを認め合う寛容さと共感性を備えた‘心’が必要とされます。社会を構成するすべての人のwell-being がバランスよく調和された住みよい社会を実現せるには、どうしたらよいのでしょうか?担当させていただく科目を通じて、この課題を医学・医療、生命倫理、心理学、社会学、社会福祉制度等の広い視点から皆さんと一緒に考えていきます。多様性への共感と寛容性04教授 宮岡 里美MIYAOKA SATOMINiigata University of Rehabilitation | 10※公認心理師課程(村上本校のみ) 一般心理学課程(村上本校/東京サテライトキャンパス)

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