学校法人北都健勝学園
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■半側空間無視の代償的訓練法の検証と開発■低周波刺激による嚥下機能改善の検証■声量と声の高さが最長発声持続時間に及ぼす影響■顔面皮膚への水刺激による嚥下の誘発について■健康高齢者における摂食嚥下機能トレーニングの効果について■舌骨上筋群の効果的なトレーニング方法■書字障害を呈する方の文字筆記の書き順や筆圧の分析1.臨床現場において、対象者の全人的な観点から、多職種と連携してQOLの向上に寄与できること、また地域包括ケアシステムなど変化する社会的ニーズに的確に対応し、率先していける、より高度な医療従事者。2.種々の訓練手技などのエビデンスを構築する臨床を行うことができ、また生理学的基盤から臨床を支える基礎研究も行える教育・研究者。養成する人材像主として言語聴覚障害をもつ患者に対し本コースは、言語や聴覚、高次脳機能、発達、飲み込みや食べることの障害をもつ対象児・者を広く支援できる人材を育成します。臨床における幅広い知識と専門的なコミュニケーション技能をもって、対象児・者の幸せを考えることができ、生活の質の向上や生きるよろこびに援助できることを目的とします。本コースでは、多くの選択科目を取得することで、修了時に言語聴覚士の受験資格も取得可能です。詳細についてはお問い合わせください。心に寄り添い、人々の幸せを支援したい。言語聴覚障害コース主な研究テーマ(例)Teacher's Voice日本は、世界の中でも非常に急速な少子高齢化が進行しており、少ない生産年齢人口(15~64歳)で多くの高齢者を支えなければならない非常に緊急な事態となっています。また、日本の平均寿命は、男性79歳、女性が86歳、一方、健康寿命は男性70歳、女性74歳とそれぞれ平均寿命と健康寿命の差が約10歳の開きがあり、その間、特に多くの支援が必要な状況といえます。さらに、高齢になるほど脳血管疾患や認知症、誤嚥性肺炎の発症率が高まります。これらによって、普段何気なく行っているコミュニケーションができなくなったり、認知機能低下や摂食嚥下障害をきたしたりと、生きる力の大きな支障となります。一方、未来の高齢者を支える今の子供たちについても、発達障害や言語障害が昔に比べよく知られるようになり、学校で不適応を起こしていた原因が発達障害であったなども、今ではめずらしくないことと思います。また、生まれつきの高度な難聴は、言語発達障害をもたらします。このように、成人や小児の広い分野で、大きな問題がありますが、昔では分からなかった有効なリハビリテーションが研究されており、言語聴覚士の専門的な活動が必要とされています。これからの時代、1人1人がとても大事な存在であり、生きる幸せを支援できる職種の1つが言語聴覚士です。人の幸せを支援できる言語聴覚士05講師 高橋 圭三TAKAHASHI KEIZO11 | Niigata University of Rehabilitation

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