学校法人北都健勝学園
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■加齢に伴う舌体性感覚閾値の変化■健常成人における口腔湿潤度の測定ならびに 保湿剤が唾液分泌に及ぼす効果■アロマオイルのニオイ刺激による唾液分泌促進効果 -ブラックペッパーオイルとカルダモンオイルの場合-■健常若年者の舌骨上・下筋群活動に及ぼす前舌保持嚥下法の影響■健常者の頭頸部を含めた姿勢変化が咀嚼の効率に及ぼす影響■健常者の頭頸部を含む姿勢変化が呼吸機能に及ぼす影響■前口蓋弓への冷圧刺激が嚥下反射惹起に与える影響について■エスプーマ(泡状)納豆の新しい嚥下調整食としての可能性■とろみ調整食品の添加による基本味覚閾値及び味覚強度の変化■咳嗽による咳感受性への影響■口腔内での味の広がりに及ぼす食物の硬さの影響■頸椎装具使用時の頭部の角度変化が嚥下のしやすさに与える影響■黄色の色彩は果汁飲料の酸味を強く感じさせるか■若年健常者の頸部角度変化が最大口唇閉鎖力と最大舌圧に 及ぼす影響■若年健常者における液体連続嚥下時の舌圧発現様相について ~頸部後屈位と頸部前屈位の比較~1.病院・老人保健施設・障害児福祉施設・特別養護老人ホーム・重症心身障害児施設・在宅等の臨床現場において、迅速な評価やQOL向上のために最善のアプローチを行うことができ、リーダー的役割を担う医療従事者。2.教育現場あるいは食品・医療関係企業等で、新しい評価方法や訓練方法を研究したり、家庭や介護施設等で利用可能な嚥下食等の開発ができる創造力豊かな教育・研究者。養成する人材像主として摂食嚥下障害を持つ患者に対して超高齢社会となり、生きていく上での基本的な機能であり楽しみでもある「食べる・飲み込む」をうまく行うことのできない人たちが増えています。この問題に対しては、学際的な取組みが必要です。本コースでは、摂食嚥下に関する病態やそのリハビリテーションについて、系統的・多角的に学び研究していきます。たくさんの人に生きる楽しみを届けたい。摂食・嚥下障害コース主な研究テーマ(修了生)摂食嚥下機能に問題を抱える人々に対する支援は、1980年代初め頃にアメリカ合衆国から始まり、本邦でも1990年代頃から急速に発展してきました。まだ学問として取り上げられてから約30年と、比較的新しい分野です。しかし、その間、新たな訓練や手技、診断・治療装置などが次々と開発され、多職種連携や地域社会におけるケアシステムの整備が進むなど、著しい環境の変化が生じています。今後もコロナ後の新しい社会及び超高齢社会の進展を見据え、さらなる多様な技術や診断・治療法が開発されていくと予測されます。本分野はとどまることなく発展を続けていくことでしょう。その臨床発展を支えていく研究は、とても重要です。新たなニーズに対し、本コースで学ぶ皆さんからは、斬新なアイデアを引き出させ、夢があり社会に役立つような研究を主体的に進めていけるよう、丁寧に指導していきます。高齢者の「日常的な楽しみ」「生きる楽しみ」についてのさまざまな調査では、必ず上位に「食事」がランクインされています。摂食嚥下機能の維持・改善に寄与する研究を行い、人々に生きる楽しみを届け続けることが、本コースの究極の目的です。生きる楽しみをいつまでも…YAMAMURA CHIE01教授 山村 千絵Teacher's Voice07 | Niigata University of Rehabilitation

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